雅集

  雅集というのは、風雅な事をするための集会です。 中国の晋代(317-420年)から、文人士大夫が集まって、詩を吟じたり、書画をかいたり、琴を弾いたり、お茶やお酒を飲んだりして、楽しい会話をしました。「天下一の行書」として名高い「蘭亭序」も当時の雅集の盛況ぶりを書いたものです。
  雲岩琴社は3ヶ月一回のペースで雅集を開催しており、古琴だけではなく、中国伝統楽器の簫(しょう)や、西洋楽器のバイオリンなどができる方々も交えて、演奏と会話を楽しんでいます。 ご興味がある方、是非、お気軽にお問い合わせください。

2022.5.21 神田外語大学

  神田外語大学に招待され、中国伝統芸能の二胡と古琴を生演奏とともに紹介する公開講座「二胡と古琴の調べ」を開催しました。
  ⼆胡のソリストとして、さまざまな楽器との合奏によるコンサート、レコーディング、個⼈レッスンなど、幅広く活動する周昂(シュウ・アン)先生と一緒に演奏を含む講座を行いました。
  普段なかなか体感することがない優美な音色に浸る貴重なひとときになります。

2022.4.30 雲岩琴社・暮春雅集

  「荼蘼花事」というテーマのように、お花と関わる雅集を行いました。
  宋時代の詩に「咲到荼蘼花事了」の一句があります。荼蘼は春に最後で咲く花というわけで、この花が咲いてから、花事が終了します。暮春の節で雅集に「荼蘼花事」を名付けにするのが相応しいでしょう。
  曲も「春夜宴桃李園序」「四大景」など、春や花と関わる曲が多かったです。
  雅集のテーマに合わせるために、お茶も花と果物で薫製した「桃花姫」を使って、評価が高かった冷茶を淹れました。

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2021.12.25 雲岩琴社・歳寒雅集

  辛丑年末、琴社内部の雅集を初めてしました。生徒たちが集まって、一年中に習った曲を披露しました。「良宵引」のような小曲から、難易度がある「梅花三弄」まで演奏して頂きました。
  演奏の終わりに生徒たちに資格を渡しました。今回は入門、初段と中段資格が一人ずつですが、来年は何人がいらっしゃるでしょう。
  その日はクリスマスなので、熱々なサングリアを亭主が用意しました。「酒狂」という曲を聴いた後に直ぐにお酒を出すべきなのに、タイミングを見逃したので、最後まで残った数人しか召し上がれませんでした。  

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2021.10.30 雲岩琴社・仲秋雅集

色彩あふれる紅葉の美しさに心弾む季節に、4か月ぶりに雅集を開催しました。
  季節に合わせるため、演奏した曲は全ても秋と結び付けて頂きました:およそ250年の歴史がある琴曲「梧葉舞秋風」、晴雲秋月を見させるような筝曲「銀河碧波」、唐代詩人王維の漢詩「山居秋暝」をイメージする古典舞「秋風意」......そのあと、二胡、笛、津軽三味線は次々と登場して参りました。
  演奏が終わってから、皆さんはお茶を飲んだり、好きな楽器を自由に弾いたりして、三時間半がシュッと過ぎました。