古琴

古琴

  古琴、或いは琴、七弦琴は文献より3000年の歴史がある撥弦楽器であり、最も古い中国楽器の一つと言われる。中国湖北省の楚の国の墓から出土した古琴は、およそ2400年の歴史があり、日本の正倉院に収蔵された金銀平文琴は、1285年の歴史がある。

  もとの呼び方は琴であるが、西洋楽器の伝来より琴は弦楽器の総称となり、歴史が長い「琴」は古琴と呼ばれるようになった。

  古琴は「琴棋書画」という四芸の一番目であり、昔から、孔子、諸葛孔明、竹林の七賢の嵆康、陶淵明、白居易などの文人に演奏された。日本でも菅原道真、鴨長明、浦上玉堂が学んだことが知られている。

金銀平文琴 ©宮内庁正倉院
金銀平文琴 ©宮内庁正倉院